風景

「どうしてこんなに人が多いのだろう?」

街に出るといつもそう思う。

自分や周りの限られた人との間でさえ

時に苛立ちを覚える昨今の自分に

そんな候補のたくさんいる風景に思えてたじろぐ

「どうしてこんなに患者さんが多いのだろう?」

病院が切っても切れない日常に成っている昨今

同じ苦しみを味わう人の多さにこころがうごく

「大丈夫です」

その一言を身体中から力の抜ける思いできいた

 

それだけで

混み合う院内も

街角の人混みもどうと言うことはない風景に変わった

 

 

帰りの電車で若者が席を譲っていた

こんな風景にいつから会っていなかっただろう

照れる彼らに拍手を送りたい

 

8月入りの日のことである

 

窓越しの風景

またここへ戻ってきた

今度は窓側で景色が見える

きっと蒸し暑いのだろうと思うが

見えることがうれしい

ほぼ十日間、ここで過ごす

6回目のルーティーンを経て

うまく行けばまた我が家に帰る

あと何度これを繰り返すのか

できれば少なくあってほしい

できれば明るくありたい

ここに慣れてしまってはいるが

できれば「もう来なくていいよ」と

早く言ってもらいたい

そう願ってこの部屋で過ごす

 

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ひとときのよりどころ

今月の特集は「万葉集

それに大好きな「大人の逸品」の別冊付録

先月号には「筋トレバンド」がついてきた

一度使ってそれきり

記事の特集は焼酎

病の身には不謹慎とばかりに

読まずにそのまま本棚へ

先週買った「一個人」の特集は「万葉集古事記入門」

家にいるときは、本屋さんへと勇んで出かけたり

Amazonさんのお世話になりながら

病室でつぶさに読む

読んでもまた読む

そのひととき

よりどころは「雑誌」

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サライ

 

雨の風景

なかなか梅雨に入らなかった割には

本格的に「梅雨」が続いてる

昨日は市内で雨に会った

病院から見たそれは

白く煙る山と鴨川と

ビルの8階から見たそれは、

まばらのパラソルと急ぎ足

せっかくだからと

unirのソフトクリーム食べて

帰路につく

 

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茜色の

スマホに「雨雲接近」と通知が来るが、

その通りにふることはまれ

きょうもそうだ

見越して 庭木に水やりを済ませる

すると 爽やかな風と鮮やかなあかねの空が

いいことの前兆なら

こんなにうれしいことはないが・・・

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いつだって 自然体で

前回からもう三ヶ月近く過ぎたことになる

思えば突然の病院暮らし

何度目かの一時退院と入院を繰り返し今に至る

あと数日でまた

病院の人になる

こう言う生活をしながら

回復するのだ!

だから病院で「いい子」にする

自然体で 頑張る