「残日録」・・・「はじめて生きる日々」を綴ること
「三屋清左衛門残日録 完結編」 を見ました。
意味を考えながら見ました。
身につまされる思いで見ました。
藤沢周平さんの原作。
「老い」「派閥争い」「情=友との・思う人への」が丁寧に描かれており、見入りました。
「残日録」という言葉は今の私には深く切実に迫ってきます。
「まだ67才なのだから早い」と、思いもしますが、
「残日」を数えるほどではないにしても、
誰に見せるという訳でもなく
「自分の有り様を綴っておきたい」とは思います。
その日のできごとや思いをEverNoteに書き留めています。
7年目に入りました。
それとは別に毎日撮りためた画像をアルバムにもしています。
今日のドラマでは「身体の老い・病」「人生を振り返ってなお募る友への『ねたみ』」「孤独感」などが描かれていました。
若い頃、「年配」の人は
いろいろなことを経験したので、「達観」しており、
悩むことも 不安なことも苦しいことも
悔しいこともないのだろうと思っていました。
自分がある程度の年にさしかかったとき、全く違っていました。
「悟る」「わかる」などはなく、
「その年をはじめて生きる不安・悩み・苦しみ・・・」が
若い頃よりも増してきたと言うのが実感でした。
今でも変わらずにその思いはあります。
「67才をはじめて生きる」ことになります。
そんな思いの中で「残日録 完結編」を見たのです。
いいドラマでした。
必要な場面のみを押さえた演技で丁寧に描かれて
心にしみました。